これから富士の裁判所で破産をしようと考えている富士市、富士宮市にお住まいの方へ、重要なお知らせがあります。

ここ数ヶ月の間に、静岡地裁富士支部での破産の運用の仕方が変わりつつあります。

具体的には、自動車の評価に関する運用の変更です。

今までは、６年以上型落ちしているような自動車については基本的に価値のないものとして扱われることが多かったですが、最近では、価値のありそうな車両については１５年以上型落ちしているような車両でも査定を求められるようになっています。

また、査定の結果２０万円以上の価値があると評価されるような車両については、自由財産として手元に残すことができない場合がある（その場合、自動車を手元に残すためには査定額以上のお金を裁判所に支払う必要がある）とも言われるようになっています。

これは、運用の変更というより、本来あるべき運用の仕方に戻すということなのかもしれませんが、いずれにせよこれから破産の申立をしようとしている方にとってはとても不利益な運用であると思われます。

数十万円単位の価値のある車をお持ちの方の場合、場合によっては管財事件となって費用が余計にかかることになるうえ、その車を手元に残すためのお金も支払うことになり、短期間で大きなお金を準備する必要があるからです。

そのため、場合によっては破産よりも個人再生の方が負担が少なくなるということも起こりうることになります（同じ程度の金額を３年ないし５年で返済すればよいからです）。

当事務所では自己破産も個人再生も取り扱っていますが、法律事務所によっては個人再生をほとんど取り扱っていないという事務所もあり、そのような事務所では適切な選択肢をお示しすることができないことになりますので、お気を付けください。